母が抗がん剤治療を始めて1年が経ちました。
不安がった時期、前向きになろうと頑張った時期、イライラしていた時期…。
この1年間、母の気持ちは上がったり下がったり。
最近はちょっと落ち気味です。
ちょっとしたことで落ち込んだり取り乱したり。
気丈な母の姿はもうありません。
意気地がなくてワガママで、子供のようです。
母との時間を増やしたくて正社員で働き続けることを断念した私。
これからは私がサポートしてあげますからご安心を!!なぁ~んて意気込んでいましたが…。
抗がん剤治療を受ける家族をサポートするということは、そんなに甘くはありませんでした。
わずか数か月前、全て私にお任せくださいっ!!と皆に宣言したのですが…そんなの撤回撤回!!
今後は家族みんなで支えていきましょう~♡
って、あっさり路線変更。
そうなるに至った経緯をざっくりと書き留めておきます。
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母の鬱?症状
ある日の早朝、父から「お母さん具合悪いんや。俺は仕事やから、お母さんを病院に連れて行ってやってくれへんか?」と電話があったのです。
合点承知の助!!こういう時のために私は退職したのであります!!
いつでも駆け付けますよ~!!
っと、実家に向かいました。
実家に着くと、深刻な表情をした母が出てきて「実はお母さんな、もう4~5日ちゃんと寝れてないし、食欲もないねん。」というのです。
とりあえず、母を母を連れて病院へ。
安定剤を求める母
診察の順番がやってきたので私も一緒に診察室に入ることに。
最近の母は、何をするにもどこに行くも一人が無理になりました。
ということで、一緒に入って話を聞いていたわけですが。
今のツライ状況を一生懸命に先生に説明する母。
よほど眠れない状況が続いて辛いのでしょう。
安定剤が欲しいということをお願いしておりました。
なんか見ていて辛かったですね。
私にとっては何もかもが初めてで、気持ちがついていきません…汗
で、軽めの安定剤を処方していただくことになりました。
あらゆることに不安定
その後もありとあらゆる理由で不安定になっていく母。
なにか原因を探し出しては不安がっているように見えてきました。
これは鬱なのでは?と本気で不安に…。
周りの皆に「私はこんなに苦しい」と訴えるのですが、正直その原因が???なことがほとんどなので、とりあえずなだめたり話を聞いていることしかできません。
たまに聞くだけなら上手に聞いてあげることもできるのですが、ずーーーっと一緒にいるとこちらまで気がおかしくなりそうで…。
理解してもらえないことを必死で訴えている母を見ていて可哀想に思うし見ていて辛い、それでいて何故かイライラする。
超絶ネガティブ期の抗がん剤治療中の母に、ポジティブになれといっても到底無駄なことだと分かっている。
ちゃんと理解しているけど、グジグジをずっと聞いているのがとっても辛いんです。
その気持ちに蓋をして母と接しているうちに、こちらが発狂したくなってくるのです。
みんなで支えるのが正解
入院中はいつも私と父は入れ替わりで見舞いに行きます。
私が昼間で父が夕方。
で、ちょうど入れ替わりで3人が揃った時、母の「超絶ネガティブ取り乱し八つ当たり大暴走」が始まったのです。
父は母がどんなに暴走しようとも優しく頷きます。
それを見ている私はというと…イライライライラ(本当に未熟な人間です…汗)
父があまりにも優しすぎるため、母がわがまま言っているように錯覚してしまい、「この甘ったれがぁ~」という気持ちが沸いてきてしまうのです。
と同時に、この状態が続けば父までもが壊れてしまうかもしれない。
実際わたしもチョット故障中ですし…汗
母の精神状態が家族に伝染してしまうような気がして怖くなりました。
誰かひとりが背負い過ぎると、ネガティブな感情に飲み込まれてしまうかもしれない。
誰かひとりの力で何とかできるほど甘くなかったな…と。
幸い弟家族が両親と同居してくれていて、とても恵まれた環境にあります。
これからは、無理をせずお互いに頼るところは頼って、助け合って母を支えていこうと思います。
さいごに
グジグジを聞いて疲れても、八つ当たりにイラっとしたまま帰宅しても、脱毛で帽子をかぶった小さい母が「死」への恐怖や抗がん剤の副作用と闘っていると思うと、やっぱり涙が出てきますね…泣
たとえ命が短くなったとしても、もう抗がん剤治療は止めちゃえば?と思ってしまうことも。
やっぱり娘としては、笑顔の母でいて欲しいと思うのですよね~
苦しむ母を見るのが辛いし、そんな状態で延命させるのが果たして母にとって良いことなのか…